E-BOMBERのアホアホブログ

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わしの鉄道事情大研究・予土線

 この予土線は長大地方交通線をこれからどないするかのモデルケースになるんやないかてわしゃ思う。つまり、大層な言い方したらや、予土線の存続に成功したら全国の長大地方交通線の大半を救える思う。逆にここで失敗したら、全国のローカル線の大半が廃線なってまう思う。せやさかい、この路線の活性化のための策については他の路線以上に心して考えたい思う。

 

 この予土線の北半分に当たる北宇和島吉野生間は明治年間に宇和島軽便鉄道として開業したこともあって線形が悪いさかい、新型気動車キハ32でもノロノロ運転せざるを得んのんで、毎日乗りたいて思える路線とは違う。並行する道路のクルマに追い抜かれる程度しかスピード出んようでは、地元客からの支持はあんまし期待でけんやろう。これをどないかせんと存続はむずいやろな。

 

 そうは言うても、元々輸送密度の低い路線やのに過疎化も手伝って長期的にダラ下がりで、「清流しまんと号」とかのイベント列車効果もあってか2016年頃から少し盛り返すも18年から再度減少に転じとって、このままでは廃線になってまうこと間違いなしやで。江川崎ー若井(川奥信号場)は70年代に開業しただけあって線形がエエんでかなり高速で走れるけども、沿線人口が江川崎以北よりもさらに少ななるんであんまし意味がナイ。

 

 牟岐線阿佐海岸鉄道では既成の鉄道路線から阿佐東線未成線室戸市にまで乗り入れるんにDMV(デュアルモードビークル)が採用されるけども、宇和島窪川ちゅうJR四国の幹線の拠点駅同士を結ぶ路線にはDMVは無用や。むしろ予土線に必要なんはDMVの鉄軌道専用版で、言うたらSMV(シングルモードビークル)やろう。つまりDMVの鉄道専用バージョンで、鉄道専用とすることで、DMVよりも線路上を高速に走れるように特化した小型の鉄道専用車両や。多分DMVよりも安価で製造でけるやろうから、ローカル線専用やな。ただ気ィつけなあかんのは、車体がヤワやとエンジンパワーに車体が負けて、レールバスみたいに10年そこらで廃車になってまうことや。エンジンとパワーのバランスがなってなかったり、パッケージングをエエ加減にすると走行性能にも支障が出るんで、これが結構厄介や。

 

 「それやったら予土線廃止して白棚線みたいなバス専用道路にした方が簡単やん」て思われるかもしれんがせやナイねんな。その昔、普通の馬車を鉄道馬車に変えたら輸送力が3倍増した事実からも分かるように、レールの上走らす方が省エネなるねん。せやさかい、エネルギー小国の日本では、21世紀の今でも鉄道が必要やねんやんけ。動力は最初のうちは実績のあるガソリンエンジンディーゼルでもかめへんが、将来的にはよりパワーがある割に振動が少のうて、しかも回生制動もでける電気動力にした方がエエやろな。電気の場合、駆動方式は動力伝達機構の要らんダイレクトドライブ (DD) にすれば高効率なる上に製造コストを下げれるが、DDはバネ下重量が増えて衝撃にも弱なるし、曲線通過速度を犠牲にせんならん。これでは線形改良は無論のこと、ロングレール化やPCまくらぎ化も必要になるさかい痛し痒しやな。やっぱし推進軸の回転をギヤボックス介して伝える通常の方式が主流になるんやろかな。

 

 SMVの問題はDMVみたいに線路外に出れんので、方向転換をどないするかや。まず、蒸気機関車よりも車長が短いんでより小型の転車台(ターンテーブル)でいける思う。宇和島やったら運転区あんねんさかいそれぐらい造れる場所あるやろう。宇和島折り返し列車は運転区から駅まで自力推進(バック運転)で入線さすねんやんけ。窪川側には方転専用のデルタ線を設けたら、もっと簡単にでけるで。区間運転については、江川崎は転車台でなかったらあかんみたいやが、近永附近にもデルタ線が欲しいの。通学時間帯には重連総括制御によるSMV3連ぐらい必要かもしれんが、車種統一した方がコスト低減効果があるんで、それはしゃあないやろう。最後の手段としては、両運転台化するか、より小型のSMVをDD50みたいに2両背中合わせで連結してニコイチにする策もある。これが予土線の当面の対策やな。

 

 中期的な対策は、北半分区間の重軌条化・PCまくらぎ化による制限速度向上やな。地道な改善策は即効性のあるSMV導入後に施すことにすんねや。SMVに振り子か車体傾斜制御機能を持たして曲線通過速度向上を図り、快速列車にも導入すんのもエエかもな。

 

 長期的な対策としては線形改良や。予讃線みたいに特急を高速で走らすための高速化事業でのうてもエエさかい、キハ32系気動車やSMVがその設計最高速度で走れるようにすればエエんで、100km/h 前後出せたら良しとしようや。まあ要するに江川崎以南と同等にするワケやな。

 

 このSMVが完成したら、全国にある「鉄道を通したいけども通すと赤字になる危険性がある地域」に新たに鉄道を通す一助になるんやないかて手前味噌に考えてみたりする。ちゅうか、このブログ全部がわしの手前味噌みたいなモンなんやさかいしゃあない、と居直って終わりにする。(しまい)

 

 次回は鳴門線の予定や。