E-BOMBERのアホアホブログ

アホなことであろうが何であろうが、わしは書きたいことを書く。ガンバレ○神タ○ガース!

わしの鉄道事情大研究・伊予鉄道

 松山市は徳川タヌキ親父の生母久松氏の家系の久松松平家15万石の城下町で、久松家は水戸家の連枝である高松松平家12万石よりもほん少しだけ家格が上の家門大名家や。せやからでもないけども松山市高松市よりも人口が多い目で、四国経済の中心になったある。ことでんには市内電車があらへんが伊予鉄にはあることからもそれが分かるわの。しかも、その松山市内線は昼間10分毎運転してんねんから、もって高松市との差ァが歴然としたある。

 

 しかも松山市内にはまだまだ「鉄道空白地域」が存在するわ、市域拡大によって新たな交通需要が発生し続けるわと、伊予鉄の市内線には特に路線拡張の必要性がありそうに見える。果ては、高度経済成長期に廃線なった森松線(市南部のR33沿いにあった路線)を復活した上で砥部町まで路線を敷設する必要がある、なんて話も出てきた。

 

 ところがや、折角それだけの需要が見込まれ、しかも一部地域ではバス輸送がほぼ逼迫状態にあるちゅうのに、予算の都合がつかんで新線建造になかなか結びつかんちゅう何とも残念な状況にある。ましてや、将来においてクルマの完全自動運転・無人運転時代が到来したら真っ先に淘汰される鉄道路線路面電車なんやから、巨額の予算を組んでの建造に腰が引けるんも分からんではない。せやけど、国内の将来におけるエネルギー需給問題が解決する見通しも立たんままに無人運転時代を迎えては、油も石炭も足りんようなって、無人運転画餅に帰することになるかもしれん。

 

 やっぱしここは、未来のことを少々は考えて、松山市内にLRT (light rail transit) を張り巡らすことを考えたい。困った時には国からの財政投融資による建造資金調達しかあんめえ。しかも、伊予鉄の場合、国道上(R196など)に軌道を敷設する訳やから、国からの借金の財投を受ける資格は十分にあるやろう。しかも、国道の渋滞を解消すんのは国の義務でもあんねんさかい、大義名分からしても問題あれへんはずや。これで、計画進行中の大手町線の松山空港乗り入れは無論のこと、本町線延伸や森松線復活にも弾みがつくやろう。

 

 残る問題は高浜線松山観光港乗り入れやな。高浜線松山観光港は未開業駅であるのに駅ナンバリングが施されとって、港の側も鉄道乗り入れを考慮した造りになってあるんで、高浜までの距離かて1kmもあらへんさかい、早うに着工したらエエのにと思う。

 

 ところが、肝心の松山観光港の利用客が伸び悩みを見しとって、しかも松山市内へのバス輸送がその後の道路整備もあって高浜線とどっこいどっこいの到達時分になったんで、巨額の投資をしてまで延伸する意味があるんかと疑問を呈されておる。わし個人としては、松山観光港の発着便数が伸びへんのは港へのアクセスにも問題があるんやないかて思うし、しかもバス輸送は効率が悪いんで延伸開業した方がエエんやないかて思うんだがどないだろう?

 

 高浜線にフェリー連絡用の急行列車を走らす考えもあるみたいやけれども、途中駅に待避線もあれへんでは急行運転も思い通りに行くかどうかやな。高浜線は15分ヘッドの運転やから、普通列車が出る直前に急行を出すとかで凌ぐことはでけるかもしれんが、もしかフェリーの到着が遅れた場合にはややこしいことなるやろな。港と駅との連絡を密にして、臨時ダイヤで急行走らす態勢を整備すればどないかなるかもしれんが。実際、〇神甲〇園かて球場から「試合が終わりました」て連絡を受けたら直ちに臨時列車仕立てて観戦客を捌いてるからの。

 

 まあそんでもや、松山は市内に道後温泉を擁する一大観光都市でもあって、「坊っちゃん列車」なる蒸気機関車に見立てたディーゼル機関車が客車を牽引する列車が市内線の名物になったある。松山市でも、空港乗り入れ実現の暁には、この坊っちゃん列車が到着客を出迎えて道後まで案内することに大きい期待を寄したある。

 

 郊外線に話を戻すと、高浜線と直通運転する横河原線高浜線と同様に15分毎の運転をするけども単線で、しかも複線化の余地があれへん問題がある。過去には廃止も検討されたことがあるが、電化と沿線開発で持ち直した実績がある。今後これ以上の発展はむずい思うが、地元民の支持も厚いことから、これからもこのまま推移するものと思われる。

 

 郡中線については郡中港伊予市)については一応競合関係にあるものの、予讃線とは離れたあるし、しかも輸送人員がそれほどでもあれへんので、熾烈な客の奪い合いは存在せえへんようや。せやけど、予讃線の運転頻度が低いこともあって輸送人員はJRよりも多く、今後暫くはこの状態が続くものと考えれる。

 

 市内線と郊外線が直接交差するほど結びつきが強いことが伊予鉄の特徴であって強みでもあるけども、弱点を強いて挙げれば郊外線がJR松山駅に乗り入れてへんことやな。郊外線のJR松山の最寄り駅である大手町をJR松山と「総合駅」化することで幾分かの弱点克服になるかもしれんので、地下街とかで直結してみるのもエエかもの。郊外線沿線にはあんまし観光地があれへんからまあそれでエエんかもしれんが、色々な客の利便性を考えるんが公共交通の仕事でもあるんで、改善の手ェを緩めることなしに経営して欲しいの。(しまい)

 

 次回はとさでん交通の予定や。