E-BOMBERのアホアホブログ

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わしの鉄道事情大研究・美祢線

 美祢市は以前は旧字体で「美禰市」と称してたが、わしが目ェ離しとるスキに(六代目松鶴調)新字体に変わっとった。市内の大嶺炭田は国内で数少ない無煙炭の産出地で、石炭輸送列車も多数運行されとった。ところが、採炭コスト上昇やエネルギー革命によって衰退し、大嶺炭田は閉山、美祢線大嶺支線も廃止されてしもた。

 

 その後もセメント原料の石灰石フライアッシュ(石炭灰)輸送が残ったけども、これも次第に高速かつ高効率なトラック輸送に取って代わられ、今では美祢線を走る貨物列車も全廃され、美祢以南区間のPCまくらぎがその名残を留めるのみである。いつの間にか路線区分も幹線から地方交通線に格下げされ、線内で1日乗客数が300人以上の駅は美祢だけになったしもた。どの駅もここ20年で乗客数が半減したあるし、将来への見通しが立たん。

 

 起点の厚狭(旧厚狭郡山陽町・現山陽小野田市)も1600人、終点長門市も400人で、これでは路線存続も困難やろう。そこへ泣きっ面に蜂のように2010年厚狭川氾濫に襲われ、1年以上の区間不通を余儀なくされた。早朝や午後の一部列車は期間運休・バス代行運転も現れ、JR西日本は否定はしておるものの、廃止が遠からずやって来ることを窺わせる。

 

 JR西が廃線を否定しているからには、わしも存続を前提に話を進める。まず、現実的な対応として、早朝・夜間の普通列車を思い切って廃止する。普通列車は通勤・通学時間と昼下がりの1往復、計3往復のみにする。残りの列車は快速に格上げする。快速の線内停車駅は美祢・於福・長門湯本のみとする。通過駅はどこも1日10人程度しか乗らんねんさかいしゃあない。その代わり、快速通過駅はスマホを用いたフラグストップを採用し、乗降がある場合のみ停車とする。この場合、悪戯を防ぐために乗車希望する者には事前に住所氏名登録の上、乗車前に最低運賃を課金し、クレジットカードやICOCAなどで決済してもらう。このフラグストップは長大地方路線などでは特に有効と思われるんで、全国で採用してもらいたい。それがあかんのやったら、伯備線の項目で書いたように完全自動運転の自動車で快速通過駅を救済する。美祢線凋落原因の一つでもある国道316号がほぼ並行したあるからでける芸当や。

 

 今は廃線はせんとしてるJR西やけれども、このままではジリ貧なんは誰から見ても明らかや。ここによう似た状況の路線は全国に少なからずあるさかい、その時が来るまでの準備をしといた方が良さそうや。それは何も、線路を撤去せよちゅう意味で言うてんのとちごて、JRグループから切り離された時を考えちゅう意味や。

 

 井原鉄道の項目で書いた、全国在来鉄道コンソーシアムを立ち上げ、スケールメリットを確保しもって存続の道を探るんである。そのコンソーシアムにはJR旅客鉄道6社が加盟してもエエわい。そのうち、新幹線やリニア以外の全鉄道会社が加盟したりしてな。ほんで、全国通しの営業キロで乗れるようにして、田舎の駅からSuicaICOCA1枚で、或いはスマホひとかざしでもって安心して列車に飛び乗れるようすんねんやんけ。

 

 安倍晋三氏とプーチンさんが日露首脳会談開いたことで話題になった長門湯本の駅も元気があらへん。美祢線経由の急行列車「あきよし」(厚狭ー長門市ー益田など)復活さして湯本に停めるとかが考えれるが、まああんまし乗ってはくれんやろな。(しまい)

 

 次回は宇野線系の予定や。